「…………」
私は黙ったまま教室に戻った。すると、すぐに友達の優奈が駆けつけてくれた。
「七瀬〜?どした?」
「う…うん。ちょっとね☆」
優奈のおかげで私は持ち前の明るさを取り戻した。
「ってか、七瀬あれ出たら…?」
「あれ??」
優奈が黒板を指さした。
"文化祭種目☆"
-歌合戦♪
-劇
など、定番のコーナーが募っていた。
そして最後に…
?ダンシングすく〜る
ダンス?!
「出たい出たい!私絶対に出たいよぉ…!!」
一瞬にしてテンションが最高潮に達した。
「やっぱあ?絶対そういうと思ったんだよね♪」
そうして私はエントリーを事前に済ませた。
(すっごい楽しみだぁ〜♪♪)
私がダンシングすく〜るにでることは、恵くんたちにも伝えておいた。
「まぢで?☆俺絶対応援行くよ〜♪」
恵くんのあたたかい言葉にはいつも救われる。
だけど…
「あれ?黒崎はでないの?」
「はい…やっぱり今はピアノ一筋みたいで…」
「そっか…」
恵くんは優しい。私は黒崎のことなんて気にもとめていなかったのに…すごい人だと思った。