家に帰りついた、やっぱりまわりと同じように真っ暗だった。 家の中も人気がなく静まりかえっていた。 まるで自分だけ真っ暗な世界にとり残されたような気がした。 急に家族のことが心配になった、 「どっかでかけたのか?」 だがそれ以上にアヤと翔太のことが心配になって急いで家をでて集合場所のコンビニへ向かった。 すでにコンビニの前には翔太がいた。 「おせぇよ!俺ちょっとだけビビってたよぉ…ちょっとだけな!」 「アヤは?」 「まだ来てない」 アヤがいない…なにか嫌な予感がしてアヤの家に向かって走り出した。 「どこ行ってんの浩太ぁ!?ちょっと待てよぉ!」 翔太も走り出した。 息をきらしながらアヤの家の前まで来ていそいでドアをあけた、一階には誰もいない…自分の心臓の音が聞こえるぐらいに緊張した。 二階に駆け上がり手前の部屋のドアをあけた、 あけた瞬間ホッとした。 アヤはベッドの横にうずくまっていた。 だが少し息が荒くなっていて震えているようだった、 いそいで駆けよった 「アヤ?大丈夫…?」 「うん…」 「どした?何かあったの!?」(翔太) 「外に…黒い服着た人がいて…それで…声かけようとしたけど…かけようとしたら…急にこっちに向かって走ってきて…それで…怖くていそいで家の中に入って…それで…」 アヤは泣きだした。 ずっと一人で隠れていて怖かったのだろう。 「そっか…わかった、もう大丈夫だから…ここにいても危険だ一度学校に戻ろう。」 俺はアヤをなぐさめるようにして言った。 「うんうん、何か起こってるかもなこの街、まぁ家族は大丈夫だと思う!学校戻ったら何か分かるかもしんねぇし」 三人はゆっくり立ち上がり家をでた。 コンビニを過ぎもう4、5分で学校につく距離まで来たときだった、「何だあれ?」 翔太は学校とは逆の方向を指差した。 「人…かなぁ?」(翔太) 「なんか動いてるのは分かるけど…」(浩太) だんだんとそれは近づいてくる。 「逃げよう…あたしが見たのあの人達だよ…早く…」 アヤのその言葉で俺と翔太は怖くなった。 それは全身真っ黒の服装で、顔にも何か黒いものをかぶっていて顔が見えない。 よくは分からないがものすごく胸騒ぎがして怖くなった、