MARIA〜人魚の恋〜(11)

じゅりあ  2007-12-29投稿
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シュリーの言葉にマリアは息を飲んだ。

わかっている…。
結ばれる事はないと。
傷つかない様にと、シュリーが気を使って言ってくれてる事も。

わたしが人魚だから…。

人魚…?



人間なら良い…?

ポンッ!

マリアは思いついたかの様に手を叩くと言葉にした。
「そうだ人間になれば良いんだ!」

突拍子もないマリアの発言にシュリーは目を丸くする。

「マリア…まさか…」



そしてシュリーの予感は的中するのである。



そこは薄暗くて怪しい空気の漂う海深く…。

一人の熟女がグラスを片手に水晶のような物を見据えている。

「来たね…」

女は口角をあげてニヤリと笑った。



最近、耳にした事がある。
この海には魔女が住んでいて他人の願いを叶える事が出来るとか。
ただ、何かを引き替えにしなければ聞き入れて貰えないらしい。

とても危険な事だとわかってる。
でも、それでも叶えてもらえるなら…。


「確かこの辺だと…」
マリアは不安と期待を胸に、その場所へと向かっていた。
心配そうなシュリーをよそに…。

しばらく進むと…

「誰だい?ワタシを探してるのは」
いきなり声がしてその主を探す。



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