突如現われた穴から現われたのは悪魔のような馬鹿でかい手であった。
俺は走った。同時に手も俺に気付いたかのように素早く伸ばして来た。まさに光速。
気がついたら俺はその手の中にいた。
「離せっ!」
俺は叫んだ。しかし当然ながら放しはしない。つーか聞こえているか言葉が通じているかも分からない。
誰か助けろ。俺はそう思いながら必死にもがいた。
しかしビクともしない。
その手は全く動かない。まさか死んだか?それだったら笑い事ですんだ。しかし,コイツは突如動きだし俺の身体ごと穴へと潜っていった・・・