だんだんと目がなれてきて誰なのかわかった。 黒の服を着たあいつだった。 「やべぇよ!浩太あいつだ!」(翔太) 「誰お前?」(京助) 「京助逃げろ!」(浩太) 京助はあの黒の人に殴りかかった。 ボコッという鈍い音ともに黒の人は後ろにのけぞった、だが倒れなかった。 倒れたのは京助だった。 すると黒の人は次に翔太のほうにゆっくりと近づいていく、だが翔太は恐怖のあまり動けなかった。 俺はとっさに走りだし黒の人につかみかかったがものすごい力で床にたたきつけられた。 黒の人は俺を踏み潰そうとした、だが黒の人は殴られ大きく横に飛ばされた。 殴ったのは祐輔。体がでかく筋肉がついていてヘビー級ボクサーのような体格だ、黒の人はおもいきり壁にたたきつけられ少しひるんだように見えた。 「どけ祐輔!」(京助) 京助はいつのまにか立ち上がり机を持ち上げていた。 次の瞬間その机を黒の人におもいきり投げつけた。 机は黒の人にまともにあたり倒れこんだ、すると誰かがブレーカーを上げたのか急にあたりが明るくなり黒の人がはっきりと見えた。 黒の人はゆっくり立ち上がった、その服装は鈍い光沢を放ち鎧のようにもテレビや雑誌で見るような防弾チョッキのようにも見えた。 黒の人は走りだし教室から出ていった。 それを追って京助が走りだした、その後を追って俺と祐輔も走りだした。 黒の人は一番端のFクラスまでくると窓ガラスを割り外に逃げた。 「逃げんなよ…むかつくわぁあいつ」(京助) 京助は悔しかったのかイライラしていた。 Fクラスの前にはガラスが割れた音を聞きつけたのか学校に残っていた生徒がぞろぞろと集まりだした。 アヤもきていた、 「何があったの?」(アヤ) 「あいつが襲ってきた…」(浩太) 「え!?大丈夫?ケガとかしてない?」(アヤ) 「うん、大丈夫…あいつも逃げたから大丈夫…」(浩太) 洋が人をかきわけながら前にでてきた。 「パソコンも使えなかった…いったんみんなを集めて話し合いをしたほうがいいかもしれない」(洋) 「わかった、じゃあみんなを集めよう」(浩太) 学校に残っている生徒を全員Eクラスに集めたつもりだったがAクラスが翔太、祐輔と頭に包帯をまいている洋介を含む5人しかいなかった。