今までいろんな人と
付き合って、
愛し合って、
だけど何故か
心の奥底では、
「この人ではない…」
と思ってしまう。
そんな自分が嫌だった。
思ってもいなかった。
氷で覆われた私の心を
一気に溶かす…
そんな人に
出会ってしまう事に
なるなんて…。
あなたは突然
私の前に現れ
手を差し出した。
「掴んでくれ」と
訴えるように…
私はためらった…
その手から目を反らし
見えないふりをした。
その瞬間から
私の心は動き始めていた。
心がチクチク痛んで
苦しい…
何だろうこの痛みは…
私はいつの間にか
あなたの手を
掴んでいた。
何だろうこの不思議な感覚は…
駄目だ…吸い込まれそうになる。
私は怖くなり、
手を離そうとした。
けれどあなたは
私の手を離そうとは
しなかった。
逃げたい気持ちで
一杯になる。
けれどその思いとは
裏腹に‘離したくない’
という気持ちが
見え隠れする。
私の心はチクチク痛み
痛みと共に涙も溢れる
何故涙が溢れるんだろう…
心はより一層痛み
最後に残った感情は
甘く切ない感情。
‘ただ愛してる’