朝、起きてみて水を見たら氷がはっている
11月かぁ･････嫌な季節だなぁ････
鈴木さんってのが御主人様。雑種の女の子なんだけど、まわりのお友達が男の子ばっかりだから僕になっちゃってるけどね。
寒いし丸くなってもうちょっと寝ようかなぁ
って、お母さん！体伸ばして持ち上げないでよ。
挨拶がわりに匂いを確認しようとしたけど
あれ？匂いがしないよ？
僕の自慢の鼻乾いてるのかな？
まぁいいや撫でて貰おう
･････んー･･････
あれ？今日は撫でてもくれないの？
なにさ、起こすだけ起こして遊んでもくれないの。
あれ？お母さん泣いてるの？
「○○･･･お前この家に来てもう15年だよ。子供達追っかけ回して遊んでくれたよね」
なにを言ってるんだろ？まだまだ遊んでやるつもりだよ？
「今まで色んな思い出ありがとね。向こうでお友達がお前が来るの待ってるよ」えっ！？僕もしかして死んじゃったの？
「この家で幸せだったかい？」
大きな声で叫んでも声は出ないし体も動かない。
嫌だよ！僕、幸せだよ！
だから････イテッ
散歩リールにつまづいた
少しだけ動いたリールを見てお母さんが笑った
「これも持って行くのかい？」
ありがとう
「ありがとうね」
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