アジアンブロー -最上級の愛の物語- ・7

よこま  2007-12-31投稿
閲覧数[528] 良い投票[0] 悪い投票[0]

‐第4章 王子誕生(東国)‐

「王様、おめでとうございます。」

「シナ将軍、よくこちらまでおいで下さいました。」

「我が東国の王子が誕生したと聞いて、いてもたってもおれず 参った次第でございます。」

「それは誠にありがとうございます。東国の安泰はシナ将軍、貴方のお陰です。何時も感謝しています。」

「有り難きお言葉。我が東国を お守りするのが、この私の使命でございます。」

しばし二人の談話が続く。

「んっ…」

「王様!? 如何なされました!」

「ん…少し 疲れただけですから…」
「おい! 侍医はおるか!」

「何事ですか?」
シナ将軍の呼び掛けに慌てて駆けつけた医務官達。

「あ…王様、如何なされました!」

「いや…少し眩暈がしただけです、大事に至りません。」

「王様、ご無理は禁物でございます。脈をお取り致しますので此方へ…」

医務官が診察を行う。

固唾を飲む尚宮(サングン)たち。

「脈が少し乱れておりますが、安静にしておられれば落ち着かれると思います。」

「医務官殿、それでは宜しくお願い致します。王様、私は此にて…」

「あぁ…シナ将軍、道中…気を付けて下さい。」

「はい王様。 呉々もご無理はなさらない様に。」

「シナ将軍をお見送りして下さい。」


数日後。
東国の王は天に召され、王位は誕生間もない王子が継承を継いだ。


王子の名は シグマ。

その補佐役にシナ将軍が候補に上がった。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 よこま 」さんの小説

もっと見る

SFの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ