私は、先生にバレないように、斜めに居るココロに手紙を渡した。
授業は、あと5分で終わってしまう。
どんどん、授業は進んで行く。
キーンコーンカーンコーン
−−−−−−−−−−
鳴った。
「ココロ〜帰って来ない。」
私は、ココロに近寄る。
「今日から、テスト期間だよね。…」
ココロがボソッと言う。
「うん…。あっ!シュンタと買えるんだっけ?」
本当にココロとシュンタはラブラブだ。
すると……………
シュンタとタツヤの笑い声が聞こえた。
入り口を見つめる、
私とココロ。
「戻って…きた」
ボソッと言う私。
「だね…楽しんでる」
ココロは呆然。
「タツヤ、大竹居るぞ。」
シュンタが言うとタツヤは走りこっちに向かう。
私は嬉しさと怒りが混ざって、どうすれば良いか
わからず、呆然と立っている。
「ヒロ〜」
えっ!呼び捨て?
タツヤ!えっ〜
タツヤは私を抱きしめた。
「ちょっと〜ここ教室だょ〜」
私は必死に抵抗をするが、敵わない。
「別にいいじゃん!見せつけてやる〜」
私は観念して、
思いっきり、タツヤを抱きしめた。
タツヤの体は、暖かい。
もの凄く、落ち着く。
「ヤッパリ、おちつく〜ヒロに抱きつくと〜」
「ありがとう。うちも……」
「マジかぁ〜ありがとな!よっしゃ、帰るか〜」
「ぅん…」
私とタツヤは体を離して、
エナメルを取りに行く。
私は、エナメルを肩にかけてタツヤの所に向かう。
タツヤは、こっちを向き、
私の手を握った。