アナタがあの悪魔に犯されるなんて、私は思いもしませんでした。
もう少しだけでもアナタと一緒にいたかった。
アナタが死んでから明日でもう一年がたちます。
その間、アナタの事を一度も忘れたことはありません。
今でもアナタが私の横で笑っているような気がします。
まだ、アナタが死んだという現実を受け入れる事が私には出来ません。
アナタが死んだとき、私は泣きました。
涙が枯れ果てるまで。
もう一生分の涙は流しきりました。
だから私にはもう流す涙が有りません。
私はもう泣けません。
いいえ。泣きません。
泣いていてもしょうがないなんて分かっていても、自然に涙が溢れ落ちるのです。
止まらなくて。悲しくて。辛くて。
でも気が付いたのです。
天国にいるアナタが泣いている私を見て喜ぶかどうか考えたのです。
きっと喜ぶことはないでしょう。
だから私はもう泣きません。
アナタのために。
アナタは今天国で何をしていますか?
それはアナタが二十歳を迎えた次の日のことでした。