俺は手紙を握りしめ、電話へ走っていった。トゥルルトゥルル…ガチャ。相手「もしもし〇〇ですけど」俺「もしもし優輝です!亜弥は…妹はお宅に預かられてるって聞いたのですが!」俺は息が荒くなっていった。
相手「えぇ。いますよ」俺「なぜそちらのお宅へ?」俺は一番気になってる事を聞いてしまった。相手「……とても言いにくいことなんですが……あちらの家であまり良くされていなかった様で」俺は耳を疑った。受話器を片手に立ち尽くした。相手「うちではチャンとさせて頂きますのでご安心下さい。それでは失礼します…ガチャ」その言葉など耳に入ってはいなかった。安心はしようとしたがどんどん不安に狩られていった。俺は一つの決心をした。俺はその決心を胸に来る日も来る日もバイトに明け暮れた。高校卒業には130万程度貯まっていた。就職も決まって周りからは充実した奴だとか勤労少年とか言われた。
そして夏。俺は一人暮らしをし始めた。