初恋?-2

エリ  2008-01-01投稿
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「ミカの告白うまくいったらしいじゃん!先輩と付き合うって。せっかくのクリスマスなのにダイキへこんでそうだよね!」
サチコはいきなり核心をついた。
私がダイキを好きなことはカナコ先輩は知ってるけど、サチコには話していなかった。
そして、ダイキに告白されたことを素直に話そうと思った。
「あのね、私、サチコとカナコ先輩に話さなきゃいけないことがあるの。」
ちょっと真剣な顔つきになってしまって、それを見て2人は不思議そうな顔をしていた。
「私、ダイキに告白されたの!」
思い切って言うと、2人とも何も言葉がでないといった顔で見つめてきた。
「ダイキがミカにふられた後に、私に告白してきたの。」
「マジで?」
「えぇっ!!」
耳が痛いくらいの大声を2人があげた。
「返事は?」
サチコは身を乗り出している。
「まだ。ダイキは好きなんだけど、どう返事したらいいかわからなくて。」
ミカのことが気になっているとは言わなくても2人は察していた。
「ミカちゃんは自分で別れて先輩と付き合うことにしたんだから、素直にダイキ君に気持ちを伝えたら?」
「そぉだよ!ミカは今先輩とラブラブなんだから、気にして断ったらダイキに失礼じゃん!」
カナコ先輩もサチコも私の背中を押してくれてる。
「ダイキと両思いになれるなんて思わなかったから、嬉しくて……でも、ミカを裏切るみたいで……」
自分の中の素直な迷いをうちあけた。
「ミカちゃんに申し訳ないって、エリの幸せを自分から捨てるなんていやだな。」
「だってミカはダイキをふったんだよ!エリが気にすることないじゃん!」
2人に言われると、勇気が出てくる。
「エリはダイキ君と付き合いたいの?付き合いたくないの?」
カナコ先輩が真面目な顔で聞いてきた。
「付き合いたい」
素直な気持ち。
ダイキが好き。
一緒にいたい。
「答えはでてるじゃん。」
カナコ先輩とサチコはやさしい笑顔をむけてくれた。
「うん。ちゃんと伝える!」
もう迷わない。
だって、私はダイキが好きだから。
せっかく両思いになれたんだもん。
「じゃあ、エリとダイキ君の幸せを祝って乾杯でもしますかっ!」
カナコ先輩はビールを持って立ち上がった。
「賛成〜!」
サチコはジュースを持ってカナコ先輩に続いた。
「今日の主役は私だもーん!」
2人につられて私もうかれていた。

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