ただ、私にとっては良い事もあった。当時中学生の私は、毎日弁当持参であった。毎朝、祖母が弁当を詰めてくれるのだが、カバンに入れる前にチェックしないと、お昼に学校でびっくりしてしまう事が時々あった。弁当包みを開くと、弁当箱が新聞で厳重に包んであったり、蓋を開けるといわゆる日の丸弁当だったり、せっかく作ってもらってるのに、文句をつけるのも気が引けるが、当時中学生の自分と祖母には、世代のギャップがあった。
伯母がきてからは、弁当、日々の食事は伯母が作るようになり、弁当も色とりどりになり、家のおかずも楽しみになった。
洋服や、当時のアイドル歌手など、祖母よりは話のわかる、時には一緒に盛り上がって話せる相手が伯母であった。もちろん祖母は大好きで、大事な人だったけれど、年のせいか、性格か、なかなかはらを割って話す事ができなかった。
世代のズレはどうしようもないが、伯母と暮らす事で、母親とは、こんな感じなのかなぁと、考えたりもするのでした。