端金にもならぬ僕を
どんな目で見ていらっしゃる? 虫さえ喰わぬ僕を どうか抱いてくださる?
お遊びで掴んだ紐の行方を見届ける覚悟、
お持ちになって下さい。
哀れみでもいいのです、
虚無の白々しさを、
ご存じならば。
ここにいる筈の僕の強かさを感じる舌、
また何か告げて下さい。
言葉を欲してはいません、そこに浮かぶ波が、 必要なのです。
欲情に買われる僕の薄く萎えきった心、
二度と触れないで下さい。触れていいのは肌だけ、
それ以上されたら、
僕はどうなるのです。
女ですらない僕を
どう感じていらっしゃる?開花を夢見る僕を
どうか罵って下さらない?
秋風が恋しさを運ぶ前にはどうか……去って。