「真琴ー！今日遊び行こうよ！」
制服に身を包んだ少女が駆け寄ってきた。
「ごめん…今日も…」
真琴は申し訳なさそうに言った。
「ん〜…そっか！じゃあ、また今度遊ぼ！」
真琴は寂しそうに友達と別れた。
いくらＳＴＯＣの戦闘員と言ってもまだ15歳、普通の女子高生として遊びたいのも当然だ。
「はぁ…次の休みっていつだっけ…」
そんなことを考えながら歩いていると前から誰か歩いてきた。
だんだんと近づいてきている。だが真琴は全く気づいていないようだ。
ドン
相手も気づいていなかったのか結局ぶつかってしまった。
「すみません…」
（最近よく人にぶつかるなぁ…）
「いえ、こちらこそすみません」
ぶつかった相手の声はとても透き通っていて綺麗な声だった。
いつもなら恥ずかしくてそのまま通り過ぎてしまうのにその声で思わず相手のほうを見てしまった。
その声の主は男女を問わず美人だと思うくらいの容姿で、何より目を引くのは透き通るような白い肌と白っぽい銀色のような髪、それと同じく銀色の目だった。
まさに真琴のイメージ通りの美人だった。
「あ、あの…え…と…」
真琴はその女に見とれてしまい言葉に詰まってしまった。
それを見た女はニコッと笑うとその場を去っていった。
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