「よしっ…じゃあ決まりだな☆」
「恵くん……!」
「ちょっと待ってて…♪」
-本番一時間前-
(恵くんまだかな…どうしよう…不安で不安で仕方ないよ…)
「七瀬ちゃん!!」
「恵くんっ!」
恵くんが全速力で走ってきてくれた。だけど、連れてきたのはなんと………
「なぜ俺なんだ!」
不機嫌そうな顔をした黒崎がいた。
「黒崎っ?!」
「お前は…星川!俺は帰るぞ!つき合っている暇などないのだ!」
黒崎が恵くんの手をふりほどこうとした瞬間だった…
「待てって☆」
恵くんがそれをはなさなかった。
「どういうつもりなんだ……?」
黒崎はかなり不服そうな顔つきで、私まで不安になってきてしまった。
「恵くん………」
「なぁ黒崎…お前体鈍ってんだろ…これからいい練習場を紹介するからさ。お前踊れよ…☆」
「踊るだと……?」
「いーじゃん☆何?お前、まさか本当に心の底からダンス嫌いになっちまったのかよ??」
「…っ……」
「…決まりだな☆」
「「えっ?」」
「黒崎、これから後何十分かで、ダンス覚えろ。そんで踊れ♪♪」
はぁぁ??!!