チャイムが鳴った。始業ベルの音はどうも憂欝な気分になる。英語の先生が入ってきた。いつものように授業が始まった。英語の先生は女の先生で、帰国子女らしい、そのため、発音が抜群にいい。年は公表してないが噂では25歳らしい。いわゆるマドンナだ。僕は英語の授業に没頭している男子を尻目に僕はまた眠りに就いた。しばらく寝ていると朦朧としている意識のなかに歌が聞こえてきた。(どこかできいたような)僕は目を覚ました。まだ授業中だ。どうやらマドンナが音楽を流しているらしい。その曲は僕が昔好きだった、KIYUの『DISTANCE』だった。しっとりとした歌声に一人の女性に対する一途な思いを書いた歌詞。至極のバラードだ。僕はこの曲の思い出を回想した。