「はぁ……」
学校から帰って、家にカバンをおいて、支度をしたら、すぐに約束の場所へ。
「おっす…」
着いた瞬間、少し照れたように挨拶。私は会釈。
「ごめんな、急に呼び出して」
「ううん?平気」
「「……………」」
沈黙…沈黙……沈黙………
つき合って二日目。
正直、仕方ないことである。
「この地球が…終わったらさ…っ」
「?」
いきなり何を言い出すんだろうか…?
「…グスッ…」
?!
彼の顔には、一筋の涙が流れていた。
「どうしたの……?」
「ごめっ…なんか、分かれることとか考えたら…悲しくなった…」
「そんな………」
私はコイツがつき合うの四人目。つまり、慣れているわけである。
男が喜ぶこと、知りたがること、すべて分かっているはずだった。
「ごめんなっ……」
だけど、コイツは純粋すぎた。すごい予想外。
ただの暇つぶしのつもりだったのに。
「大丈夫だよ…あたしたちなら…」
嘘。根拠のない大嘘であった。
「だよな…よかったぁ…」
ばかじゃないの……