(だから、こういうガキはイヤなのよ…)
すごくイヤな女だと思った。自分が男の立場だったらと思うと、ぞっとした。
「なぁ、俺の夢言って良い?」
「…?うん…」
「俺さぁ、お前のこと、一生幸せにするよ。絶対。」
(出た………)
「そうなの?ウレシいよ…♪ありがとね!」
「…へへっ…///」
男はみんなこういう。でも実際、今までつき合ってきた男に幸せにしてもらったためしなんかなかった。いつもいつも、楽しいのは最初だけ…。
一番最悪なのは、二番目。それいらい、私は男性不信に陥っていた。
「そしたら、一緒にずっと家にいような…♪どこにもいかないで…」
(えっ……?)
「お前は、好きなように働いて良いよ!俺も夢のサッカー選手目指してがんばるからさ。一人にさせちまうなぁ〜……ごめんな……」
「うっ、うん…いいよ…大丈夫…」
初めてだった。今までは、一生そばにいるとか、絶対離さないとか、そういうことを言ってくれたのに…
この人は、
しっかり
「自分」を持ってる…
「いいね…すごくいいね…うん…!」
あれ?何言ってるんだろう?私…すごい、心から笑ってる☆