虹を渡る物語-2nd

IZO  2008-01-07投稿
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お腹が空いた僕は町で一つしかないコンビニの2ndENDに向かった。
みんなは2ndENDをエンドって言ってる。エンドは見晴らしのいい小高い丘にある、行くのがちょっとだるいけど仕方がないさ。あるだけマシだよ。

エンドに行くといつも迷うのがフィッシュ&チップスを買うかチリソースたっぷりのポテトを買うか…これは、一日を決める最大の選択なんだ、僕にとってはだよ?
腹いっぱい食べるならフィッシュ&チップスでチリポテトなら辛いから辛さでおなかいっぱいになる。

今日もまた悩む…エンドの店員の気さくなバズもこの時だけはイライラするらしい。
「おい!いつまで待たされるんだ?こっちはお前の最大の選択なんかに付き合ってるほど暇じゃないんだ!客も来るし、店をピカピカに掃除しなくちゃいけない!昼までには商品の注文もあるんだ。店長は俺に任せっきりでなぁ〜んにもしやしない!ありぁダメ店長だゼ。不倫ばっかしてのぼせてるんだ。

結局一時間悩んだ…結果買ったのはチリポテトだった。理由はまた長くなるから今度にしとく。

外に出ると風が止んでた。隣の空き地でチリポテトを食べた。
エンド前の公衆電話からベルが鳴った。やっとか!今日は五分遅かったかな?
友達のアンからだ。

エンド前の公衆電話エンドベルの番号は69xx。誰も知らない、友達以外は。だって書いてあった番号を消したから!ヒミツの番号ってわけ!

エンドベルにでると怒鳴り声
「どうして虹が出てる日なのにこんなに寒いのよ!!」
アンはヒステリックな奴だ。自己中でもある。
「もうすぐ行くからエンドで待ってて」
このくそ寒い中待たされた…ココアでも買えばよかったと思った。かれこれ10分は待ったかな?アンがダラダラと歩いてきた。
「寒すぎっ!」

と、また怒鳴る。
「わかったから!待ち時間は埋め合わせでココアね!」
しぶしぶアンはエンドで自分のココアと僕のココアを買ってきた。
「やっぱあたしあの店員嫌い!声小さいし…意味なくデカイし」またヒステリーだ…デカイのは仕方ないって!声が小さいのは問題だけど。また、言うとアンは怒るから言わないでいよっと。

隣の空き地で二人は虹を見ながら冷めかけたココアを飲んだ。

時間は10時前だった。

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