ダイキと付き合って毎日が楽しく思えた。
毎日のメールと電話をダイキは欠かさなかった。
ダイキの好きなもの、嫌いなもの、趣味、家族のこと。
毎日会えない分を埋めるように毎晩電話をした。
『明日、大晦日だなぁ。エリは初詣行くの?』
耳元でダイキの声が響く。
「うーん。家にいるかなぁ〜ダイキは?」
『じゃあ、一緒に行かねぇ?』
久しぶりにダイキに会う。
それだけで嬉しくてたまらない。
「行く!」
『わかった!じゃあ、夜迎えに行くから、待ってろよ?』
「うん!」
『じゃぁな。おやすみ。』
「うん、おやすみ。」
嬉しさのあまり携帯を握ったまま、しばらく固まってしまった。
明日ダイキと初詣だ。
幸せな気持ちでなかなか眠れなかった。
大晦日の夜。
念入りに準備をしてダイキを待っていた。
〜♪♪♪
「はぃはぁい!」
『今、エリの家の前にいるよ。』
「わかったぁ!すぐ行くね!」
急いで玄関を出ると、ダイキが立っていた。
「よぉ!寒いなぁ!」
「ホッカイロあるよぉ!」
暖まりはじめたカイロを取り出した。
「じゃあ、2人で握ろう」
そう言って、ダイキは私の手を握って、自分のポケットに入れてくれた。
「あったかいなぁ〜」
「うん!」
それだけで鼓動が早くなってしまう。
手をつなぐことがこんなにドキドキしてしまうことなんだと改めて思った。