初恋?-2

エリ  2008-01-07投稿
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神社までは歩いて30分。
寒いけどダイキが手を握っててくれるだけで暖かくなる。
神社につくと、人でいっぱいだった。
はぐれないようにダイキが前を歩いて道を作ってくれる。
「エリ、大丈夫か?」
振り返りながら何度も確かめてくれる。
「うん!大丈夫だよ!」
ダイキの優しさに思わずにやけてしまう。
時計を見ると0時を過ぎていた。
「ダイキ!」
「ん?どうした?人に酔ったか?」
心配性なダイキの性格。
「違うよ!あけましておめでとう!」
にっこり笑ってダイキを見つめた。
「そっか!おめでとう!」
ダイキも笑顔で返してくれた。
2人で一緒にお賽銭をなげてお祈りした。
“ダイキと幸せになれますように…”

「エリは何をお願いしたの?」
熱心に手を合わせている私を見て、ダイキは不思議そうに言った。
「内緒!ダイキは?」
「なら、俺も内緒だな!」ダイキの子供っぽい笑顔を見て、願い事が一緒だといいなって心から思った。

人混みをかきわけて道路まで出てくると、1時を過ぎていた。
「なぁ、初日の出見に行かねぇ?」
「行きたい!でも、どこに?」
「川の堤防とか?とにかく、行こう!」
「うん!」
一度家に戻って自転車で行くことにした。
自転車の後ろに座って、ダイキの背中を軽くつかんだ。
「ほら、しっかりつかまれよ!」
そう言って、腰に腕を回させた。
「落ちるなよ!」
「うん。」
力強くペダルをこぎだして、どんどん早く進んでいく。
恐くなって思いっきりしがみついた。
私が恐がるのを面白がってダイキは速度を上げたり、ジグザク運転したり、ふざけあいながら川にむかった。

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