幸せ・・・好きな事をしている時。
幸せ・・・好きな時間を自由に使う時。
幸せ・・・・・・・好きな人と一緒にいる時間(とき)。
私の一生の幸せは、「好きな人と一緒にいる時間」。居るだけで、見つめるだけで幸せだった。
「元旦も、隆二家族と、私の家族、一緒なんだろうね。」
「そだな。」
「ねぇ、隆二はさ、毎年何を願ってた?」
「由美は?」
「私は、隆二と一緒にいられますように。隆二と、一緒に笑ってられますように。」
「俺はなぁ・・・!由美と結婚できますように。」
え・・・・・?今・・・なんて・・・「由美、俺と結婚してくんないか?」
少し間が空いた。
「結・・・婚・・・。」
「嫌・・・か?」
「ううん!そんな事ない!」
「じゃあ、俺が18歳になるまで浮気すんなよ〜!」
「しないよ〜!」
と、私達は笑っていた。
翌日・・・
「由美〜!起きなさい〜!由美?由美!!起きなさ・・・・・・・・」
由美の母は、呆然と立ち尽くした。
由美は、ベットに横になりながら、口から血を流していた。
「由美ぃいいいい!」
母は、泣き叫び、とにかく、救急車を呼んだ。
病院に着き、由美は安静にしたあと、目を開けて、先生から話を聞いていた。
「貧血・・・・・?」
「あぁ。そうだよ。だから、由美ちゃんは、余計心配しなくていいんだ。」
「なんだ。よかった。」
「由美ちゃんは、ホールで待っててね。お母様に、薬の事とか言うから。」
「はい。」
由美は、診察室を後にした。
「お母様、驚くのも無理はありませんが、聞いてください。・・・・・・・由美さんは ・・・白血病です。」