翌朝、隆二と同じ時間に家を出た。
私が、「隆二に話があるから。」と言ったから・・・。「で、話ってなんだ?」
「・・・あのね、」
少し間が空いてから、
「・・・ん?なんだよ?」
と、隆二は、優しく微笑みながら、言った。
「私、白血病なの・・・。」また、少し間が空いてしまった。
「・・・・・・・・・・は?」
「信じられないと思うでしょ?でも、医者が、由美は、白血病で、もってもあと2年くらいだって・・・。」
「・・・に・・・2年・・・。」
隆二の顔に笑顔が消えた。「約束・・・守れるか分かんないや。ごめんね。」
また、間が空き、
「守れるか分かんないなんて言うなよっ!守れる守れないじゃなくて、俺はっ!由美がそばに居てくれればいいんだよっ!」
涙ぐむ隆二。私は、こらえていた涙を、隆二に抱きしめてもらいながら、流した。
「・・・隆二ィ・・・ごめんね。先にいっちゃったら。でも、私も隆二と同じ気持ちだよ。私も、隆二とずっと一緒にいたい。」
「・・・・・・・・・・・よし!こんなしんみりしないで、明るく学校行こう!なんかあったら、俺が由美を守るからっ!安心して!」
「うん・・・ありがとぉ・・・」二人は、学校へ向かった。
私は、先生に頼まれ、資料やらなんやらを職員室に運んでる途中だった。
ふと、廊下の時計を見る。47分・・・
授業開始は、あと・・・3分。「や・・・!ヤバッ!」
急いで職員室へ行き、資料を置き、全力で走った。 そして、全力で階段をかけ上がろうとした・・・。が、 15段上がったところで足を滑らせた。
ガッツーーーンッ!
ドクドクドク・・・・・・・・・・・・「う゛!!」
足を滑らせて、頭部を強く打ってしまい、頭が切れ、血が大量に出た。
ちょうど、先生が通りかかり、病院に運ばれた。
「頭は、ほんの一センチ切れていたので、一針縫って置きました。」
「一センチ・・・。」
「由美ちゃん、よく聞いてね。あなたは、白血病です。白血病の人は、外出などは、とても危険です。まず、1つ目。外出で一回でも転んだりしたら、血が止まらなくなります。二つ目。他の箘をもらい、白血病が悪化する場合があります。・・・オススメするのは、「入院」です。」
「入院・・・・・・。入院したら良くなるんですか?だったら・・・入院します。」
「まだ、はっきりは、分かりませんが。では、お母様、入院の手続きをお願いします。」
母が入院の手続きをしている間、隆二にメールをしていた。