中学生だった俺は友人三人と近所をブラブラして溜まり場だった友達の家に向かっていた。
家の前までくると台所の窓から身を乗り出してこちらを見ているおじさんがいたのだが…
全体が青白く光り子供の俺でもこの世界の人ではないのがわかった。友人一人と顔を見合わせ 「幽霊だ…」二人で半分,腰を抜かしながら全力で走って逃げた。
その家の子供だった友人が「どうしたんだぁ−」と追いかけてくる。見えてないらしい。
しばらくしてから三人で戻りその家のおばさんさんに事情を話した。青白い人おじさんの特徴を伝えるとアルバムを出してきた。
写真には青白いおじさんとおばさんと見えてなかった友人が写っていた…
その日はお盆だった。おじさんは友人の父親だったんだ。12年前に自殺した事も聞いた。
今でもお盆になるとあの夏の午後の体験を思い出す。忘れてられない異人との遭遇を…