この愛の結末(13)

じゅりあ  2008-01-08投稿
閲覧数[181] 良い投票[0] 悪い投票[0]

さっきから三浦さんが気を使って色々と話をしてくれてる。
子供の頃の事とか、ウチの会社に勤める前の話とか。
私は相づちを打って、「ウチもそんなでしたよ〜」とか言いながら笑ってた。

家に着く頃には、だいぶ気が楽になった。

「何かあったら連絡して?すぐに駆け付けるから」

その言葉が嬉しくて、
でも「ホントですか〜?」なんて聞き返す。

「うん、5分で駆け付ける」
冗談なのはわかってるけど、元気付けてくれてるのが伝わってくるからたまらなく嬉しくなる。

何度もお礼を言った。


玄関を閉めて、部屋に荷物を置く。
一服しようとした時だった。

カタン…!

嫌な予感がした。
ポストの方向をチラッと見る。

ドン!
ドンドンドンッ!

(え?何!?)

ドンドンドン!!!

激しくドアを叩く音がして、私は耳を塞ぎ込んだ。

ドンドンドンドンドンドン!!!

(怖い!!)

ドンドンドンドン!!

通勤バックに手を延ばし携帯を取ろうとするが、恐怖で落としてしまった。

シーン…
部屋が静まり返った。
でも、鼓動は治まらない。
尚も震える手で携帯を拾いあげ通話ボタンを押していた。


「三浦さんっ…!!」

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 じゅりあ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
良い成分のみ使用
死海100%の入浴剤


▲ページトップ