〜Stliker〜哀編(105)

焼き魚  2008-01-08投稿
閲覧数[392] 良い投票[0] 悪い投票[0]

シェイルの操縦するストライカー『バロンドール』は右手でディア=パノスの頭部を鷲掴みにすると右手にプラズマエネルギーを集中させた。

シェイル「これで終わりね」

シェイルの口元が少しだけ緩んだ次の瞬間、ディア=パノスは背中のバーニアを全開にして一気に押し出しを図った。
ディア=パノスが密着する形となりバロンドールの体制は崩れた。
プラズマは放たれたものの攻撃は外され、さらにバロンドールは勢いを抑制出来ずサソリ型グルドの大群の中に弾き飛ばされてしまった。
バロンドールはサソリ型グルドの大群に飲み込まれてしまった。

その様子を憮然とした表情で眺めた龍雅は…

龍雅(シェイル…まさか長年の戦いの終止符がこんな結末になろうとは…)

ディア=パノスがバーニアを点火させ、その場を立ち去ろうとした時、強力なプラズマエネルギーのフィールドが発生しバロンドールに群がっていたサソリ型グルドを一気に蒸発させてしまった。
ディア=パノスもその余波を喰らい大きく吹き飛ばされてしまった。
バロンドールは装甲の至る所に損傷を受けながらもフィールドの中心点で仁王立ちしていた。

シェイル「あたしが簡単にやられる訳がないじゃない…もう一度『バスターフィールド』を使ってあんたを殺してあげるさ」

龍雅は頭を強く打ち付けたがシートに座り直した。

龍雅(まずい!?計器がおかしい!!)

バロンドールの攻撃から発生した磁場がディア=パノスの旧式の計器を瞬く間に狂わせた。
龍雅は慌ててコンソールを操り調整し直す。

龍雅(くそ!!間に合うか!!)

バロンドールは両手にプラズマを発生させると狙いをディア=パノスに向けた。

シェイル(バイバイ…龍雅…あんたは昔からずっと飽きないガキだったよ)

『お楽しみは盗らないでくれないかな!!俺のトラップの分際で!!』

突如、どこからともなく現れた巨大な物体はバロンドールに向かって体当たりした。

バロンドールは紙一重で回避したものの風圧で吹き飛ばされた。

シェイル「誰だい!!今立て込んでるんだよ!!」

砂埃が止むと黒い影の正体が露になった。

『峰崎龍雅を殺すのは俺の役目なんだよ!!』

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 焼き魚 」さんの小説

もっと見る

SFの新着小説

もっと見る

[PR]
〇beauty hand〇
海外セレブに人気


▲ページトップ