次の日、河内がまだぐっすり寝ている時間、俺、金崎智也は目覚めた。
俺はちゃちゃっと着替えを済ませ、駅まで行ってタクシーを拾い行き先を伝えた
「加山マンションって分かります?」
運転手はギョッとして、
「お客さん、加山マンションはあまり行く事はお勧め出来ませんが、本当に行くんですか?」
ヤクザのアジトに案内しないタクシードライバー、中々いい人じゃん。
「忠告ありがとうございます。でも行って下さい、大切な人を守らなきゃいけないんで。」
「、、、分かりました。」運転手は渋々了解しタクシーは静かにゆっくり出発した。
《加山マンション》
20分近く走って加山マンションに着いた。
「ありがとうございました」三千五百円だった。
ピーンポーン!!!
ある一室の呼び鈴が鳴ったドアの前には黒いパーカーを着た金崎が立っていた。「誰だ!」
「中の奴らに伝えろ、スコップ男とスキンヘッドちゃん、借りを返しに来てやったぞ!出てこいやー!!」
「んだとコラーーー!!」ドアを蹴飛ばし、金崎に問い掛けていた男がブチ切れでてきた。
男は右に避けた金崎に殴り掛かった、
「てめぇじゃねぇ!!」