みんなは祝福してくれた。
「おめでとう。」
「おめでとう。」
できちゃっただったから産んだ時初めておめでとうって言ってもらえた。
ねぇたくや…あなたは今何を思ってますか？何を見ていますか？私のことを思い出すことはありますか？今日はクリスマスイブだもん…誰かと一緒に過ごしてるのかな。
今ここにあなたの子供が産まれました。かわいい男の子だょ。あなたみたいにサッカーをやりたいって言うようになるのかな。そしたら習わしてあげていいよね？やらせてあげてもいいよね？
だってあなたからの遺伝子だもん…しょうがないよね？
出産してからそんなことを考える毎日が始まった。
だって考えずにはいられなかった。
だってところどころたくやに似てるんだもん。
一歳になった今は特にそう思ってしまう。
子供が半年になった頃ひろとからメールがきた。
「ごめん…たくやに話しちまった。放っておけなかったんだ…１人で頑張ってるりおを。」
私はひろとを責める気なんてなかった。だってひろとは何も悪くない。
そのメールがきてからすぐ知らない番号から電話がきた。
私はあの時たくやと連絡とらないって決めたからアドレスも番号も消してた。
だからたくやからの電話だって気づかなかったんだ…。
続く
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