ピピピッ………
「んんっ…」
目覚ましい朝。眠たい目をこすりながらも、目覚ましに手をやる。
「朝か…仕事いかなくちゃ……」
めまぐるしい毎日が、今日も始まる。
辛いけれど、意を決して布団からでる。
俺は宮元勝也。新婚で、ようやく最近落ち着いてきたところだ。
新婚の様子はというと……
「勝也ぁ〜!大変?!!」
「え!?どうした!?」
助けを求める洗面所まで、俺は駆け足で入った。
するとそこには…
「寝癖がなおらないよぉ〜………」
(………はい…?)
聞き返したくなった。助けって…寝癖ですか…??笑
「はいはい…ったく、なおしてやるから黙れ」
「はぁい…ごめんね……?」
「今に始まった事じゃないだろ。もう慣れっこだよ。」
うそ。本当はかわいくて仕方がないのだ。俺の大切な嫁さん…唯(ゆい)が。
「ごめんってばぁ…」
「……はい。なおったよ。寝癖。」
「ありがとぉ!やったぁ☆」
子供みたいに駆け回る唯。思わず吹き出しそうになってしまった。