「もしもし…?」
「あっもしもしりお?たくやだけど」
「…久しぶりだね。元気?」私はとりあえず明るく振る舞う。
「おぅ。りおは?」「元気元気」
「そっか…ひろとから話聞いた。アイツの言ってたことってホントなのか?お前俺の子産んだのか?」たくやはまだ信じられないって口調で私に聞いた。
ひろとが話しちゃったんならもぅウソはつけない。
「本当だよ。ごめん…ウソついて。私おろせなかったんだ」たくやはしばらく何も言わなかった。
でも私はなんとなく今更そんなこと…って思ってるような気がしたから
「たくや…何も心配しなくていいょ。私結婚してとか責任とってとか今更言うつもりないし。ひろとが話してなければ一生黙っておくつもりだったもん。黙ってこんなことして本当にごめん」
「りお…ごめんな。俺誰よりもお前のこと好きだし誰よりもお前のことわかってるんだって思ってたはずなのにお前の優しさに気づかなかった。辛い思いさせてごめん。でもな…俺今仕事がいいとこでさもぅ少しでちゃんと雇ってもらえそうなんだ。だから今すぐ結婚しようって言ってやれないんだ。言い訳に聞こえるかもしれねぇけどりおがそんな辛い思いをしてまで俺に続けさせてくれたことだからなおさらムダにしたくないし最後までやりとげたいんだ」結婚してほしいなんて思ってなかった。こうやってたくやから連絡がくることも声をきくことももぅないって思ってた。そんなこととっくに自分で覚悟決めてたのに辛くて寂しくて会いたくて好きで涙がでた。
でも気づかれないよぅに電話をきろうと「わかってるよ。だからたくやは今まで通りにやっていって。この子は私が立派に育ててみせる。じゃあちょっと子供泣いてるから切るね」「りお!!なんかあったらいつでも言ってこい。一生連絡とらないって訳じゃないんだから。ただ時間少しほしいだけなんだ。だからいつでも連絡してこい」
「わかった。じゃあね」
私は電話を切った。続く