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「空って…蒼いんですね…」
「そうだぜ?知らないのかよ…?」
「うん…ずっとお外に出てなかったからさ…」
「そーなんだ……」
「ごめんね…変なこと言って」
「フフッ…なんで謝ってんだよ…☆」
「うん…ありがとう…紘(ひろ)…」
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ピピッ…
「ううん…璃由(りゆ)………」
眩しい太陽の光差し込むとある病室。俺は何も起こらない毎日を予想しながらも、朝を迎えた。
「紘くん!朝ですよー!」
担当の、やけに元気のいい箕輪さんがおこしに来た。
「…はい………」
まだ夢に浸っていたかった。
そんな思いを胸に、一息つく…
考えているのはもちろん…
(璃由……)
ただ一人の人間でした。