眩しさで眼が覚めた。
「先生!開眼して自発呼吸がみられてます!」
白い天井だった目の前に
白衣姿の看護師が映った
病院?
意味が分からなかった。
喉が焼ける様に痛く、
自分が生きているのか
死んでいるのかさえよく
理解出来なかった。
ただ聞こえる会話から
その意味を理解しようとした
どうやら事故でひどく頭
を打ったらしい…
「この脳の状態で意識が
戻ったのは奇跡としか言
いようがない」
どうやら私は生きている
らしい…
どのくらい眠ったのだろ
う…
死んだ?
生きていた。
眼が覚めると、私の手を
握りながら見つめている
男性がいた。
誰?