ある施設の中。「シュン」という音とともに自動でドアが開く、
「今帰った」
広い大部屋に入った咲坂は自分の帰還を告げた。そこには二人の男と一人の女が立っていた。全員が咲坂と同じ鎧をつけている。
「あっ、トーコねぇおかえり〜。」
「・・・帰ったか。」
「おかえりなさい、隊長。」
三人はそれぞれの言葉で咲坂を迎え入れた。
「みんな揃っているな。」「そりゃそーだよ〜。隊長一人だけ遅いんだもん。いつもは一番に帰って来るのに。」
茶髪の男は言った。
「何かあったのか?」
がっしりとした体形の大男が質問する。
「ああ、それについてはみんなに報告がある。」
咲坂の言葉に対して、ショートカットの女が興味深そうに聞いた。
「何ですか?報告って?」「また一人『覚醒者』が見つかった。」
咲坂の言葉に三人は驚いた。
「マジかよ!?」
「一人増えるのか・・・」「本当ですか?」
「ああ、すでに連絡できるようにしておいた。」
三人から「おぉ〜」とゆう声が上がると、茶髪の男が聞いた。
「で、どんな奴?」
「さぁな。」
男の質問に咲坂は適当に答えた。
(そう・・どんな奴かは明日分かる・・。)
咲坂は龍一の顔を思い浮かべた。