「つばきー。もぉ6時半回ったわよ。秀クン待たせるでしょ。」
朝、母さんに起こされて目が覚めた。
アタシは有無言わず起きあがった。
「熱あるの。風邪ひいたみたいで。」
「ほんと、鼻声。学校どうするの??」
「行く。」
いつもだったら休むかもしれない。でも昨日今日で学校を休んだりしたら藍治に気遣わせる。それは絶対嫌。
「先週お父さんが風邪ひいたから風邪薬残ってないのよね…。帰り病院行って帰ってきなさい。」
「うん。」
母さんはアタシの部屋を出た。
アタシは着替えて顔を洗い、髪をといてリビングに出た。
亮クン以外皆いる。
「今朝方亮クン帰ってきたよ。」
アタシは食卓につきながら言った。
「うわっ。椿、鼻声じゃん。大丈夫かよ…。」
アタシの隣に座る恭クンが言った。
「大丈夫。」
笑ったつもりだケドちゃんと笑えてなかった気がする。