「あぁ、あれが取り立て人です・・・」
と、言って女性はそそくさと家に入っていった。
「んっ・・・。見かけねぇツラだな」
「俺達はな、城にいるスティヌに用があんだよ」
「さては・・・御前らが賞金稼ぎ、か」
「そぅだ」
男の眉間に皺がよる。
「ならばココで、殺してやろう」
「へっ・・・、上等だ」
2人とも刀を抜く。
「あぁ、魔央!アンタは・・・―――」
2人の刃がぶつかり合う。
「くっ・・・」
魔央の力におされ気味の男。だが・・・
「・・・ぬ、ぬあぁっ!」
魔央は大きくぐらつき、体は倒れ刀は下に転がった。
「ハッ・・・、賞金稼ぎの力はそんなもの、か」
と、男は刀をしまい、去って行った。
「大丈夫?魔央」
「あぁ・・・」
今は昼間。魔央があぁなるのも無理は無い。昼間は普通の村人くらいの力しかないのだから。だが、魔央の場合は子供のようなものだ。
「無理しないでね!夜しか戦えないんだから」
「・・・そぉだったな」
そうだ、夜になれば魔物になれる・・・
強く成れるんだ・・・。
早くあのときの感覚が無くなんねぇうちに人がちに染まる所を見たいもんだゼ・・・。