SORA?

なお  2008-01-12投稿
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「じゃ、紘くん、私そろそろいくから!またね☆」


「はい………」


俺は御柳(みやなぎ)紘。17歳。幼い頃から闘病生活を続けている。

何度も死のうと思った。辛さと退屈さと戦う毎日。嫌気なんてものを通り越す。

だけど、中庭で出会った少女…


「璃由……」

紘は


かのじょに


コイヲシタ………


「紘…負けちゃ駄目…」


彼女がいたいげに言うものだから、俺はこのまま生きていたいと初めて思うようになったのだ。


「まだかな…12時…」

璃由と毎日会える時間…璃由はなぜか、12時に中庭に現れるのだ。


そして…

-12時-


「箕輪さん…!俺ちょっと散歩してくる!」

「行ってらっしゃーい」


俺はうまく走ることができない。足がうまく機能しないのだ。歩くのが精一杯。

「…璃由……!」


中庭を通過しようとする璃由をみつけた。

彼女は、振り返った。


「紘……!」


「はぁはぁ…ごめんなっ遅くなって…」


「ううん。大丈夫。」

そして二人でベンチに座り、楽しく語らう。璃由とのこの時間が幸せなのだ。


璃由は小柄で、美人。俺のタイプのストライク……


{璃由。}


知らない声が璃由を呼んだ。振り返ったところには…


知らない若い男性がたっていた。


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