Dream Theater ?

K.st  2008-01-12投稿
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「なんで、仕事が始まる1時間半も前に会社にいんだよ!」

就業30分前に来てもバカでかい駐車場がいっぱいになる。
来る時間が遅ければ遅いほど車を止める場所が遠くなり、会社も遠くなるから最悪だ。
ましてや、会社まで1.5kmも駐車場からウォーキング。
なおかつ今は真冬。
そりゃあ嫌んなるわな。
俺は茨城県にあるカメラ製造某大手会社の工場に勤めてる。勤務7年目、役職には就いてないが、職場じゃまあそれなりの位置だ。
30歳未婚、ここ4、5年彼女なし。しがないサラリーマンだ。仕事はのめり込むほど面白いと思うのだが、現生活の中、何か刺激がもの足りない。かと言って自分から刺激を求めに行くほどの年でもない。

「さとる〜、お前そろそろ身ィ固めろや〜!」

顔を合わせる度に必ずこのセリフ。俺が兄貴としたう同僚の先輩竹下さん。

「んなこと言っても相手も居ねぇのに。無理ですわ!」

「居ねぇんじゃねぇんだよ、つかまえんだよ!」
(そんなに簡単につかまるぐらいなら、とっくにつかまえてるよ、当てがないのよ当てが!)っていうのが俺の心情。

仕事が終り家路に着く。

「明日、明後日休みだけど、どうすっかな?」

休みになると結構憂鬱だ。

次の日。休みの初日は疲れているので動き出すのはたいてい午後から。やることも決まっていないので俺はいつも通り愛車のアメリカンバイクであてもなく走りに出た。たいがいは海か山へ行くのだが、今日は俺の大好きなアーティスト、『浜口アスミ』の新譜発売日だということを思い出した。

浜口アスミ、29歳。世間では歌姫と呼ばれる大物歌手だ。彼女がデビューしてから早10年。俺のファン歴も10年。長いなぁ…。そんなわけで早速タワーレコードへ。

「あっ、ありました!やっぱ、ファンなら初回限定版を手に入れなきゃね!」

人数限定のポスターも手に入れ、満足してタワーレコードを後にした。






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