SORA?

なお  2008-01-12投稿
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「親ばか……?」


{璃由はいわゆる天才だった。誰からも愛されていたよ…うちの両親も、溺愛していた。生きていれば、今18歳だ。}


(俺の一つ上……)


{だけど、突然の事故。即死だったそうだ。親は後を逝こうとした。そして、それからさ。うちの親がおかしくなってしまったのはね…}


「まさか……」


{そう。機械で良いから、璃由をそのままにしておきたかったんだ。俺は大反対だけど…璃由の遺伝子すべてを駆使して、このロボットを作り上げた。}


「……………」


{今でも璃由がこのロボットに宿っている気がしてしまうね。いるはずないのに…情けない家族の悲惨な話さ。}


「怜治さん……」


{君は璃由のことが好きなんだろ?}


「……はい」


抵抗も躊躇いもなかった。ただ、自分の気持ちがやけに素直だった。


「好きです。璃由のことが。」


{璃由がロボットでも?}

「……はい」


{そうか………}


璃由…俺はお前が機械だって、何だって、おまえの言葉に救われたんだよ。


おまえじゃないといやなんだよ…


お前が……


好きだ………



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