今日も早い日暮れ
夜の闇が私を包んでゆく
一人の夕飯支度
指に血が滲む
思わず口に含んだ
機械のように生きている
自分の体と思ってた
そこに血が流れ
生きていた
私は食べ物だけで生きてる訳じゃない
思い出す
あの時愛してくれた人がいた
全てが通り過ぎてしまって
何も生み出せない
自分を憎んでた
でも昔
私を愛してくれた
沢山の人の力で
ここにいると
気付いた
老いていく
空っぽの自分
プライドで固めた
脆い自分を憎んでいた
でも昔
私を愛してくれた
沢山の人の力で
ここにいると
気付いた
今はただ独り
機械のように生きている
抜け殻の私に
温かい血が流れている
どうしようもない私を愛してくれた
沢山の人の力で
この温かい血が流れているのだと
この温かい涙を
流しているのだと
なぜ私は
気付かなかったのだろう
新しく踏み出すにはもう遅いかもしれない
それでも
無様な自分を晒して生きようか
希望は未来にしかない訳じゃなかった
過去から掬い取って
今日を生きれる
それは小さな砂金だとしても
暗闇には星空になる
宵闇に包まれた
一人きりの私には