俺はポカンとして
去っていく男子をみていた。
名くらい名乗れよ…
その点結奈はとても嬉しそうだ。
「111回フラれて112回めの告白だよ!蓮!!
お祝いだね。」
「意味わからん。
なんで112でお祝いなの。普通200とかでしょ。
とにかく中みたら。
名前みたい。」
結奈は手紙をひらけた。『えっと…野球部員の竹山剛って言います。
何で好きになったかというと…この前野球ボールを拾って投げてくれたからです。
ちょっとのことだけど俺はかなり嬉しかったです。でも結奈ちゃんはモテるし…自信はありませんが…好きなんです……
付き合ってください…」
うっとしい手紙だなぁ…俺がそう思うのを
ひっくりかえすように、結奈が俺の方を見て言った。
「結奈のこと好きになってくれてうれしい!!
私付き合うね!!」
「は〜いよ。
ほらあいつみつけるぞ」
俺らは一緒にすーと息をすい、「剛くーーーーん!!!!」
と廊下を響かせ叫んだ。
すると顔を真っ赤にしながらとおくの教室から出て来た。
「何ですか?恥ずかしいですよ」
「え?!てか何気に敬語だ
うけるよそれ」
「タメ語でいいよぉ剛くん。手紙読んだよ!!
付き合おうよ!!」
剛はまさかと言う顔で。結奈をみた。
「それほんと!?」
「うん!!だから今日3人で一緒に帰ろうね」
「うん!!…………3人…?
3人って誰なの???」
ヤッパリビックリするよなぁ…
普通の人間だったら…
「見たらわかるじゃん。
結奈とぉ剛君とぉ蓮だよ」
一瞬こっちを見た剛はすぐに結奈の方を見て
「わかった。んじゃぁ
部活終わるの校門で待ってて。」
そういうと剛はまた
もとの教室にもどっていった。