始めはあまり気にしていませんでした。
だけど《変化》はどんどん広がっていきました。
始めに《変化》したのは周りの友達でした。
最初は受験が近づいていることが原因のストレスだと思っていましたが他の友達に接する態度はいつも通りなのに私への態度だけが《変化》していました。
いじめや嫌われているのとは違う《変化》だったのです。
次に《変化》したのは先生でした。
他の生徒への態度はいつも通りなのに私に接する態度が《変化》していきました。
次に変化していったのは家族でした。
家族の中で一番最初に《変化》したのはお姉ちゃんでした。
やはり他の家族への態度はいつも通りなのに私への態度だけが《変化》していったのです。
次にお母さんが《変化》しました。
そして次がお父さんでした。
家族の中で《変化》していないのは弟だけでした。
そして弟が《変化》する前に奇妙なことを言ったのです。
「このままどんどん《変化》は広がっていくよ。そして《変化》はどんどん酷くなっていくよ。早く気付いて…」
そして弟も《変化》したのです。