「どうなのかな?」
麻里は孝弘を見た。
「さあ?」
孝弘は首を傾げた。
‥‥少しの沈黙の後。
「お前らなぁ〜」
浩は呆れた顔で2人を見た。
「自覚ないのか?2人とも」
「自覚って言われても俺達は赤ちゃんの時からずっと一緒だったから今更付き合ってるかなんて判るかよ。なぁ」
「うん」
「…羨ましいねぇ」
「何が?」
麻里と孝弘は同時に聞いた。
「その見事なタイミングは幼なじみだからか?良いなぁ俺も女の子と幼なじみになりたい!彼女欲しい!」
「そういえばお前フラれたんだったな」
「うるさい!お前は良いよな、彼女がいて」
(彼女…。麻里が彼女…。いいかもな)