第四章 知らない子
あの人に好きな人がいると聞いてから俺は、彼女に対して少しぎこちなくなってしまっていた。
どうしたら…
分からない…
時が解決してくれるのをまつか?
いや、そんな事出来ない…
かと言って告白するような
勇気も度胸もない…
でも諦められる筈もない
彼女は俺の事をどう思っているのだろう…?
…俺は一人葛藤する。
そして中2の夏、
俺はコートに立つ。
中体連、テニスは楽しい
無心でボールを追いかける。
って格好良い事言ってみても結果は2回戦敗退。
“まぁ相手が3年だから仕方ないや”
大会はトーナメントなので負けたら終わりだ、
また明日から塾の夏季講習か…
そしてまた俺の葛藤が始まる
夏季講習はクラスが関係なく賢いやつから馬鹿なやつまで同じだから今まで見た事ない人が沢山いた
俺の期待は高まる
しかし彼女は違うクラスらしい…残念、
俺の席は真ん中
前に仲の良い友達がいるだけで右も左も知らない人だった。
彼女が違うクラスと知ってしまいやる気は一気に無くなる
“何のためにきたんだか…”
授業は殆ど頭に入ってこない。
…時だけが過ぎ授業が終わり、
帰る用意をして外に出る。
駅に向かって歩くすると後から
『○○君』と声がした!
俺はハッとする…彼女…
…違った見た事のない子だ
『…なに?』
『私の事分かる?』
…あれ知り合いか?
『ごめん…』
『あ…やっぱ分からないよね』
…ん−あっ!!
『講習の時隣の?』
『あっ嬉しいな、思い出してくれて、今ちょっと時間ある?』
『うん…』
俺とその子は近くの公園に行くことにした