“あのなぁ…ちょっと遅れるわ”彼とのデートに遅れるので私は彼に電話で伝えた―。
遅れて待ち合わせ場所に行くと彼は明らかに怒りモード…。
“ごめんごめん”
“・・・。”
彼の頬を両手で挟み
“仕事が長引いてん…ごめんて”
“遅れた事を怒ってるんじゃない”
“じゃぁ何”
“言葉遣いが…”
彼の頬から手を離して “ありえへんし…絶対ありえへんやろぉ〜言葉遣いが気にいらん言うなら…何で付き合っててゆうたんやて”
周りの目を気にして彼は私の腕を掴み人混みの中を無言で歩き出す。
人混みを抜け川沿いの道にたどり着くと
“落ち着いて”彼は言う。
“あほちゃう〜何言うてんの〜普通に落ち着いてるわ”
“関西弁を直せって言うんじゃなくて…もう少し女の子らしく喋って欲しいっていつも言ってるだろ”
拳を振り上げる!
“そう言う事なの…”笑いながら振り上げた拳をゆっくり下ろす―\r
“…とか言えってかぁ〜そんなん無理〜ありえへんしぃ”
彼から離れて歩き出す―。
“ねぇ!どこ行くの”
“あたしの言葉遣いが気にいらんて事は…あたしが気にいらんて事やろ…”
“そう言う事じゃないよ”
“ほな!さいなら”
彼は足早に歩くあたしに後から抱きつき
“ごめん…。全部好きだから”
“ほんまに?”“うん”
あたしと彼のいつもの他愛もない口喧嘩―。
西と東―\r
言葉は違えども愛は育つ。
だって…
あたしも彼がめっさ好きやから―。