SORA?

なお  2008-01-14投稿
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「紘…?」


「ちょっと聞きたいことあったんだけどさ…忘れちまった」


「そぅ…………」


悲しいよ…璃由。

運命って残酷なんだな。俺、今年の運勢大吉だったのに、新年早々、泣いちまいそうだよ…

真冬の海なんて行ったら、絶対に…


「紘…笑って…?」


「璃由………?」


「紘が笑顔じゃないと、私もつまらない。」


「あぁ………!」


彼女の前では、どんなことがあっても笑顔でいようと誓った。


「あっ…!海見えてきたよ…!」


璃由の爽やかな笑顔がはじけた。


「ヨッシャ…!じゃあ、降りる準備するぞ……!」


「うん…!」


真冬の海は、当たり前だが、人気が全くなく、俺たち二人が立っているだけだった。


「きれいだね……」


「あぁ」


真冬の海もすてたもんじゃない。


「ねぇ、見て!」


「ん?」


「あそこ…!空と海が混じってるみたい…!」


空がムカつくくらい晴れ晴れしていて、改正だった。

雲一つなくて、ただ青くて、俺たちに自然の広大さを伝えていた。


「空…すごいきれい…」


「すげぇな…」


二人はしばらく、言葉にできずに、空を見つめていた。



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