〜Stliker〜哀編(106)

焼き魚  2008-01-14投稿
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シェイルのストライカー『バロンドール』は龍雅のストライカー『ディア=パノス』に最後の一撃を加えようとした瞬間、背後から突如何者かの体当たりを受け回避を試みるもその風圧で吹き飛ばされてしまった。

「困るんだよ!!お前は俺の“仕掛け”の癖にでしゃばるな!!」

バロンドールは起き上がるとレーダーの反応がする方向を向いた。
その先は砂埃が立ち込め、黒い影しか確認することができない。
黒い影は砂埃を突き破るかの如くバロンドールに飛び掛かる。

シェイル「あんた!!いきなり何だい!!」

バロンドールが立ち上がった所にその黒い影が体当たりを仕掛けた。
バロンドールは右四つの態勢で受け止めるも電車道の如く押されていた。

「シェイル=パトリック!!お前はここで寝とけよ!!」

砂埃が晴れ、黒い影の全貌が明らかになった。
機体カラーはロシアンブルー、そしてその姿は旧世代の玩具『ブリキのロボット』を模した格好となっていた。

シェイル(ストライカー!?何さ!?アタシのこと馬鹿にしてんの!?)

その見た目とは裏腹に恐ろしいパワーを発揮している事が容易に伺える。

シェイル(くっ!!バスターフィールドで焼き切ってやる!!)

バロンドールは直ぐに動力内の加速機でパワーを増幅させ、最大の必殺攻撃『バスターフィールド』を放った。
そこから凄まじい爆発が発生し周囲にに転がっていたサソリ型グルドの死骸は一瞬にして消え去った。
そして爆心点にはバロンドールただ一機だけが確認された。
はずだった。

「はいはい、ワロタワロタ」

次の瞬間、バロンドールは上下半分に引きちぎられブリキロボットのストライカーの足元に転がっていた。

シェイル(ち、畜生!!傷一つないなんて…)

シェイルは気を失った。

「お前は所詮、峰崎龍雅をおびき寄せるための餌なんだよ!!ハハハ!!おい聞いてるか峰崎龍雅!!」

ブリキロボットのストライカーは砂に埋もれているディア=パノスの方向を向いた。

「俺のストライカー『ハイペリウォール』と戦え!!」

龍雅はしばらくその様子を静観していたがついにコントロールグリップに手をかけた。



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