お父さんへ

アーヤ  2008-01-14投稿
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ある日お父さんが病院へ運ばれた。
理由は肝硬変だ。
2年前にも同じ病気で運ばれた。
お父さんさんはお酒が大好きで毎日飲んでいた。
お父さんは酒癖が悪く酔っ払って嫌なことがあると、すぐ手や暴言が飛んでくる正直こんな親いない方がいい…早く死んでしまえ…
と、さえ思ったこともあった。小さい頃妹が生まれるとき私と姉家に二人っきりにして、お父さんは飲みに行き遊び惚けて帰ってこなかった。
ご飯は私が作ってた…お米なんて炊いたこともなかったのに。
2、3日に一回帰ってくると必ずカップ麺を買ってきた。当時の私達には、それがご馳走だった。
…そんなお父さんが今じゃこの有様だ。天罰だ。
と私は友人や婚約者やに
話した。
私は本当にお父さんが憎かった。
今お父さんは、もしかしたら死ぬかもしれない。
それほど肝硬変は進行していた。
私以外みんな、お父さんが元気になって退院することを祈っている。
私は、お父さんの事なんて、どうでもいいと思っている………………。



でもね、本当はね、小さいとき少しだけ優しかったお父さん、私やお姉ちゃんに彼氏が出来たとき嫌だなぁって言ってたお父さん、今年中学に上がる妹に優しいお父さん、ペットのリスに話し掛けて餌をやるお父さんの仕草、なにかに落ち込んで小さく丸くなった、お父さんの背中、だんだん痩せ細っていくお父さん見てるとね、頑張れ!死ぬんじゃねーぞ!せめて孫の顔見るまで踏張って生きろ…。そう言ってあげたかった…



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