{君!研究室に勝手に立ち入るな…!}
「うるさい!良いから、璃由をはなせ…!」
{っく…}
「紘……」
怜治さんは気づいてないみたいだったが、璃由が俺に向かって、必死にクチパクで何かを伝えていた…
「コ…ロ…シ…テ…………」
蘇ってくる
ある暑い日のことだった…
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「璃由…?何?その機械……?」
璃由の胸ポケットから、光を放ったそれを俺は指さした。
「あっ、ぅん…すごく大事なもの…スッゴく…これがないと、私死んじゃうんだ。」
「その機械が?どーゆーこと…?」
「時期に教えてあげるよ…けど、その時がきたら、この機械はいつも私の胸ポケットに入っているの。それを…壊して……」
「壊す………?」
「うん、大丈夫。紘にしかできないんだよ!」
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そうか…璃由……
俺は、ふらふらと璃由にちかづいた。
璃由も笑顔でコッチを見つめていた。
そして、
ちゅっ……
優しく甘いキスをした。少しだけ…金属の味がした…
「璃由、愛してる……さよなら………」