「はい…璃由。これ、お前のだろ。忘れ物…って、俺が持ち帰っちゃったんだっけ…」
そして、花を供え、近くの土に機械を埋めた。
「ここで眠ってんだな…本物のお前は、俺のこと知らないんだよな…俺が会ってたのはロボットであるお前か……」
そう言ってひとまず深呼吸。
「はじめまして…!俺、御柳 紘って言います。君…璃由とは…まぁ、とある事情で知り合って…一応キスまでしたんすよ////すんませんっ…で…俺……」
涙は最後までこらえるはずだったのに、できそうになかった。
「そんでっ…俺…グスッ…ヒック…璃由…お前のこと…グスッ…好きなんだわ…ズッ…誰より…グスッ…愛してるよ…璃由…」
そして一礼し、潔く去っていった。
ありがとう
今はそれしかいえない
だけど
今のこの傷は
到底消えそうにない
だけど
いつかまた
笑って
SORAが
見れる日まで……
希望だけは
捨てないでいようか
璃由…
ありがとう……